2024年3月19日 18:00
劇場公開中のSF超大作続編「デューン 砂の惑星PART2」で、最狂の刺客フェイド=ラウサ役を演じたオースティン・バトラーのインタビューを独占入手した。役作りに関する貴重な裏話や、主演のティモシー・シャラメとの現場エピソードなどを語っている。
「メッセージ」「ブレードランナー2049」のドゥニ・ビルヌーブ監督がメガホンをとり、フランク・ハーバートによるSF小説(早川書房)を映画化した前作「DUNE デューン 砂の惑星」は、2021年に劇場公開されると全世界で大ヒットを記録。第94回アカデミー賞では、撮影賞、美術賞、作曲賞、編集賞、視覚効果賞、音響賞の6冠に輝いた。
「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」のティモシー・シャラメをはじめ、ゼンデイヤ、フローレンス・ピュー、オースティン・バトラーら豪華キャストが集結。音楽は巨匠ハンス・ジマーが手掛けた。
物語の舞台は、砂漠に覆われ、巨大砂虫サンドワームが支配する惑星デューン。PART2では、ハルコンネン家の陰謀によって一族全員を殺され、唯一生き残ったアトレイデス家の後継者・ポールの復讐がついに幕を開ける。
3月1日からアメリカを含む72の国と地域で封切られたPart2は、初日3日間で全米では前作が記録した4100万ドルを約2倍上回る8250万ドル、全世界累計では1億8250万ドル(約273億9140万円 ※3月4日付Box Office Mojo調べ 1ドル150.09円換算)を達成。日本でも3月15日に封切られ、初日から3日間で興収1億9698万円という前作超えのオープニングとなった。
主演映画「エルヴィス」で注目を集めたバトラーは、Part2から「デューン」に参加。ポールの前に立ちはだかる“最狂の刺客”フェイド=ラウサ役を熱演し、観客からは「フェイド=ラウサの色気と不穏な魅力が半端なくて心ときめいてしまった」「狂気と悪のカリスマとしてのカッコよさに釘付け」「彼が陰の主役なんじゃないか」など絶賛の声が上がっている。
フェイド=ラウサは、ハルコンネン男爵(ステラン・スカルスガルド)の甥で、男爵に従うラッバーン(デイブ・バウティスタ)の弟という役どころ。不気味で残忍な二人をもしのぐ非道で冷徹な男だが、そのキャラクターはバトラーとビルヌーブ監督の対話の中で作られていったという。
バトラーは、「ドゥニ(ビルヌーブ)監督は僕が撮影現場に行く前から、たくさんの映像を見せて説明してくれたよ。彼がイメージしたシーンの絵コンテも全部見せてくれた。僕たちは、何度もアイデアを出し合った。ドゥニ監督はとても協力的で、とても強いビジョンを持っている。だから彼と話をして、一緒にキャラクターを考えることができたのは素晴らしかったよ」と述懐。
「役作りはドゥニとの会話から始まったんだ。キャラクターを創り出すことに関しては、一歩一歩だった。僕たちはフェイドの生い立ちについて話した。彼がどのように動き、どのように話すのか。彼は、ハルコンネン男爵を父親代わりに、また師として育ったという事実。そして彼が持つ権力への果てしない渇望について話したんだ」と語る。
「肉体的な変化については、一旦テストを始めたら、髪がないことや歯が黒いことがどんな感じなのかがわかっていった。鏡を見るたびに、どんどん自分自身が見えなくなっていった。そして最終的にはリンクし始めて、自分自身が見えなくなる。それを体験するのはとても楽しかったよ」と振り返った。
迫力のバトルシーンも見どころだが、役作りにおいては肉体面の強化も重要だったと話す。「フェイドは残忍で暴力的な環境で育った。その環境で生き残り、権力と尊敬を得るためには、最も残忍でなければならないんだ。だから、僕はその考え方にのめり込んでいった。それが僕の仕事だった」と話す。
そして、「肉体を作ることは僕をとても助けてくれた。体を大きくして、パワーを感じるトレーニングをする。マーシャルアーツ(武芸)やすべてのトレーニングは、彼のように動き、彼のように歩くために役立ったよ」と振り返る。「それから声のこともあった。僕たちはいろいろなことを試したけれど、一旦それを見つけたら、大きな助けになった。なぜなら、呼吸の仕方が変わるからだよ。それはある意味、魂の指紋のようなものなんだ」と語った。
現場に入る何カ月も前から毎日3~6時間のトレーニングを積み、一流のスタッフたちとフェイドの個性的な戦闘スタイルを開発していったバトラー。その経験について、「すごく楽しかったよ。役者になる喜びのひとつは、新しい技術を身につけることに専念する時間を持てることだ。素晴らしい時を過ごしたよ」と充足した様子を見せた。
フェイド役を演じるにあたっては、レジェンド俳優たちからのインスピレーションがカギになったという。「長い間、僕にインスピレーションを与え、興奮させてくれたキャラクターはたくさんいるよ。『トゥルー・ロマンス』のゲイリー・オールドマンとかね。でも、それは必ずしもフェイドのためというわけじゃない。自由であるという意味で、長い期間、インスピレーションを与えてくれたキャラクターたちなんだ。明らかに、『ダークナイト』のヒース・レジャーとかね。時が経つにつれて理解できた演技はたくさんある。でもこの作品では、より想像力を働かせることが重要だった。そして、フェイドが生きている世界を想像するということだったんだ」と振り返った。
世界中からの絶賛の声については、「観客の一人として、僕が見ていてなぜか大好きな悪役キャラクターがいる。多分、彼らは僕とはとても違うからだと思う。または、彼らがルールや在り方を破っているから、とても異質に感じられるのかもしれない。フェイドには、どこか誘惑的なところがあると思う。彼には病的な何かがある。とても集中力があるんだ。あれだけの集中力とパワーと決断力には、セクシーなものがあると思う。それは、僕が本を読んだだけで感じた、観客から見た彼の魅力の一部かもしれないね」と分析。
本作でシャラメを初共演したバトラーだが、「ティモシーとは多くの時間を一緒に過ごし、一緒に練習することができた。僕たちは素晴らしい時間を過ごしたよ。僕と歳が近くて、すごく頑張っている人と一緒に仕事ができて、すごく刺激になった」とコメント。
劇中では敵対関係だが、撮影の合間は笑いの絶えない和やかな現場だったそうで、「僕たちのランチタイムは面白いんだ。なぜなら、僕たちは血まみれだったからだよ。彼が送ってくれた僕ら2人の写真があるんだけど、僕らはキャストの椅子に座って、それぞれのキャラクターの格好で食べているんだ。そういうのって、振り返るといつも笑えるよ」とエピソードを披露した。
「デューン 砂の惑星PART2」は全国の劇場で上映中。
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