NHKは14日、2024年4月からの番組編成計画を公表。土曜よる7時半から放送中の「ブラタモリ」に変え、4月から「新プロジェクトX~挑戦者たち~」を毎週放送することを明らかにした。語りは田口トモロヲ。初回放送日や初回テーマ、テーマソングなどは後日発表される。
新プロジェクトXは、2000年4月から2005年12月まで、約5年半放送していた「プロジェクトX」の新シリーズ版で、約18年ぶりの復活となる。
旧シリーズでは“戦後の復興”をテーマに、黒四ダムや青函トンネルなどの巨大建設工事、VHSや国産乗用車などの製品開発、あさま山荘事件の舞台裏など、日本の産業史・現代史に残るプロジェクトに関わった人々のドラマを描いた。
新シリーズでは、バブル崩壊以降の「失われた時代」と言われる平成・令和に光る挑戦者たちの物語。「どんな時代にも挑戦者は必ずいる。人に讃えられなくても、光が当たらなくても、ひたむきな仕事がある。情熱と勇気をまっすぐに届ける群像ドキュメンタリー」という。キャスターは有馬嘉男、森花子。
なお、3月でレギュラー終了となる「ブラタモリ」については、「いまのスタイル(毎週土曜7時半放送)は3月で区切りとさせていただくことになった。ただ、今後さらに楽しんでもらえるような番組になることを目指し、検討を続けていきたい」としている。
有馬嘉男記者 コメント
『プロジェクトX』は2000年から2005年の5年間、前回のシリーズは、昭和の時代の挑戦者たちをお伝えしました。今年4月から始まる新シリーズでは、平成と令和の挑戦者たちを紹介します。
前シリーズが戦後の焼け野原からの奇跡の復興、それから高度経済成長、そしてメイドインジャパンという絶対的な日本のブランドの確立まで、昭和の激動の時代をお伝えしたのに対して、今回は失われた30年と呼ばれた時代の挑戦者たちの紹介になります。
私も記者の1人としてこの時代をまるまる取材してきたわけですけれども、不良債権と血みどろになって格闘した1990年代、それからウィルスのような目に見えないデフレと戦った2000年代、そして活力がどんどん失われていくような実感なき景気回復の2010年代。振り返ってみますと、どちらかと言うと失敗や挫折を伝えてきたニュースが多かったなと思います。
でも、この失われた30年にも奇跡のようなプロジェクトや感動を呼ぶ挑戦者たちの物語がたくさんあります。前シリーズと同じような「元気が出る、明日をどう生きるかのヒントになる」そんな物語を伝えられると確信しています。
森花子 アナウンサー コメント
「私自身がこの番組に貢献できるのはどんなことだろう」と一生懸命考えました。考えた結果、「これまでの仕事と同じく1本1本の収録に全力で挑戦する、挑んでいく。」それが今の私にできることだと感じました。
楽しみにしているのは、スタジオで挑戦者の皆さん、平成から令和にかけて、大きなプロジェクトに挑んできた皆さんの話を直接伺えるということです。
スタジオで私や有馬さんが感じる、こみ上げてくる想いや感動、それから困難に立ち向かう工夫、そういったものを見ている皆さんと共有できたらこんなに幸せな事はないのではないかと感じております。ぜひ楽しみにしていてください。
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