嵐の松本潤(40)が主演を務めたNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は17日、15分拡大で最終回(第48話)が放送され、平均世帯視聴率は12・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが18日、分かった。全48話の期間平均は11・2%。前作「鎌倉殿の13人」の12・7%を1・5ポイント下回り、大河歴代ワースト2位に沈んだ。視聴率は苦戦したものの、新しい徳川家康像をはじめとした新解釈の作劇やデジタル技術「バーチャルプロダクション」を本格導入した撮影手法など“新しい大河”への挑戦には一定の評価があった。
物語の舞台となった静岡地区や名古屋地区は、関東地区を上回り、好調だった。
【世帯視聴率】
初回=静岡22・7%、名古屋18・4%、関東15・4%(いずれも番組最高)
最終回=静岡18・1%、名古屋14・6%、関東12・3%
期間平均=静岡16・0%、名古屋13・4%、関東11・2%
【個人視聴率】
初回=静岡12・6%、名古屋10・9%、関東9・6%(いずれも番組最高)
最終回=静岡11・6%、名古屋8・3%、関東7・7%
期間平均=静岡9・3%、名古屋7・6%、関東6・7%
また、同時・見逃し配信サービス「NHKプラス」においては「どうする家康」が大河歴代最高視聴数を獲得したと同局が発表。第1話~第47話の平均視聴UB数(ユニークブラウザ数、ウェブサイトを訪問した重複のないユーザー数)(同時+見逃し)は25・1万UBだった。サービスが開始された2020年4月以降、全話平均視聴UB数の比較。最終回(第48話)は見逃し期間が終了していないため、第47話までの平均値。
放送終了にあたり、制作統括の磯智明チーフ・プロデューサーは「多くの方々に『どうする家康』をご覧いただき、ありがとうございました。お楽しみいただけたでしょうか?徳川家康を神でもヒーローでもなく、ひとりの人間として、その生涯を描くことは想像以上に大きなチャレンジでした」と述懐。「古沢良太さんのワクワクする脚本を基に、松本潤さんはじめ俳優陣の熱のこもった芝居、スタッフみんなの高いモチベーションで完走することができました。愛知、静岡の舞台地をはじめ、全国各地の盛り上がりや、ファンの皆さまの温かなエールは私たちの大きな支えになりました。厚く御礼申し上げます」と感謝した。
「『戦なき世』を成し遂げた家康の生き様は、平和を願う今の私たちへのメッセージだと思います。今回、歴史の面白さを初めて知ったという声もたくさん頂きました。大河ドラマを今後とも、どうぞよろしくお願いします」と呼び掛けた。
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