今作は詐欺によって家族を失った主人公が「詐欺師を騙す詐欺師=クロサギ」となって、本当の「敵」を探し出し打倒していく物語。原作は黒丸氏・夏原武氏による漫画『クロサギ』シリーズで、2006年にはTBSにて山下智久主演で連続ドラマ化、08年に映画化された。
今作では、13年に全42巻で完結した漫画シリーズを原作に、いわば“『クロサギ』完全版”として新たにドラマ化。2022年の現代を舞台に、今の日本でリアルに起こっている詐欺に「クロサギ」が喰らいつく。
三浦演じる桂木は表向きは甘味処の店主だが、実は詐欺師たちの頂点に立つフィクサー。詐欺師に必要な情報や、詐欺の方法を売ったりしている。黒崎も桂木から詐欺の情報を買い、儲けの4割を情報料として納めている。なぜ黒崎は「クロサギ」として生きていくことになったのか。この桂木が深く関わってくることになる。
一見、穏やかで親子のような関係に見える桂木と黒崎だが、互いの腹の内を見せることは決してなく、一定の距離感を保っている。桂木と黒崎の複雑な師弟関係。物語が進むにつれ過去の真実にも明かされていく。やがて桂木は、黒崎の前に立ちはだかる大きな壁となるのか…。
『Nのために』(2014年)以来、約8年ぶりに同局連ドラに出演する三浦は、これまでに『流星の絆』(2008年)や『新参者』(2010年)など、数々のヒットドラマで唯一無二の存在感を放ってきた。同作で、表と裏の顔を持つ“詐欺師界のフィクサー”をどのように演じるのか。黒崎の因縁の事件に関わる重要な人物として、三浦が醸し出す重厚な存在感に期待が高まる。
■三浦友和コメント
原作漫画を全巻読ませていただきまして、とても面白く、すばらしいエンターテインメント作品だと感じました。いろいろな“詐欺”がある現代ですから、この作品をドラマでやることで、見てくださる皆さんにも用心していただけるんじゃないかと思います。私は詐欺師界のフィクサーである桂木を演じますが、黒崎との関係性はとても複雑だなと思います。桂木は黒崎に対して息子のような情を持っているようにも見えますが、逆に黒崎は桂木をどう見ているのかということもあります。撮影では、黒崎が桂木に対してどのようなリアクションを見せてくれるのかも楽しみですし、演じていく中で関係性も変わっていくのかなと思います。初共演となる平野くんとの撮影も、楽しみにしています。
このドラマは“詐欺”がテーマになっていますが、その中で描かれる人間模様も見応えのある要素になっていると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。
■プロデューサー・武田梓コメント
詐欺という犯罪の在り方が時代と共に変わっていく中、常に頂点に君臨する「桂木」という存在を三浦友和さんにお引き受けいただき、とても身の引き締まる思いです。
三浦さんご自身のアイデアもいただきながら作り上げた桂木像を、皆さまにお届けできる日を楽しみにしております。
黒崎にとって桂木は、一体どのような存在なのか。
『クロサギ』という作品の大きな見どころの1つ、何物にも例え難い2人の関係にもご注目ください。
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