今年でソロ活動35周年を迎える、サザンオールスターズ桑田佳祐（66）が、11月からソロで約5年ぶりとなる5大ドームを含む全国ツアーをスタートさせ、同月23日に、約10年ぶりのベストアルバムをリリースすることが3日、わかった。

メモリアルを迎える男の“5倍返し”が始まる。サザンのデビュー44周年記念日である今年の6月25日に、桑田は「SKGs（＝桑田佳祐の持続可能な目標）」を掲げた。そこには「全国の皆さまとのアツい逢瀬（おうせ）を」「これからも楽曲制作を」など、今後の音楽活動に向けた決意などが記されていたが、早くも内容が明らかになった。

桑田は「ご無沙汰しております。菅田将暉です」とジョークからスタート。そして「35年間の活動を支えてくださった、全ての皆さまに、感謝と恩返しの気持ちを込めて、さらに、この夏のリベンジも含めまして、かの有名なドラマの名ゼリフ『倍返しだ！！』ならぬ、『“5倍”返しだ！！』（そのまんまだろっ！！）ということで、この秋、急きょ、5倍…いや、5大！！ドームツアーを開催させて頂く運びとなりました！！」と全国ツアーの開催を報告した。

直近では、自身の新型コロナウイルスへの感染もあり「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」への出演をキャンセルしていた。「その節は大変ご心配をおかけしました！！『ROCK IN JAPAN』、楽しみにしてくださっていた皆さま、本当にごめんなさいね。（土下座）私も随分悔しい思いをしました」と悔しい胸中を明かした。ツアーは11月2日の宮城・セキスイハイムスーパーアリーナを皮切りに、6カ所全10公演で開催予定だ。

さらに、11月23日にベストアルバム「いつも何処かで」のリリースが決定。デビュー以来、それぞれの時代やそれぞれの場所で”いつも何処かで“歌い続けてきた桑田のソロ活動35年間の歩みを凝縮し、今この時代にこそ聴いてほしい、そして未来への希望とともに、これからも“いつも何処かで”歌い継がれていくであろう楽曲たちを集めた。

アルバムには、SOMPOグループのCMソングに起用された「平和の街」や、同級生ミュージシャンに自ら声をかけて制作し、日本中で大きな話題を呼んだ「時代遅れのRock’n’Roll Band feat．佐野元春，世良公則，Char，野口五郎」の新作2曲も初CD収録されることが決定した。

桑田は「5倍返し」というワードを気に入っているようで、「ぜひとも今年はこの『5倍返しだ！！』で流行語大賞2022を狙わせていただきます！！（だから、パクリだって！！）」と桑田節は止まらない。その上で「音楽業界をはじめ、いまだに世の中は先行きの見えない状況が続いておりますが、各分野、我が国の未来の明るくグローバルな発展を信じつつ、私としては昨年に引き続き、35年分の恩返しの旅、是非皆さまに直接お逢いして感謝の気持ちを届けられるよう、日々精進して参る所存です。すてきな秋冬の逢瀬（おうせ）を心待ちにしつつ、皆さまにおかれましても、どうかくれぐれもご自愛ください」と呼びかけた。