小金沢昇司さん急死、６５歳体調不良で入退院繰り返し離婚も…芸能活動自粛中に - サンスポ

師匠の北島（左）と兄貴分の山本（右）に笑顔で挙式報告する小金沢さん＝１９９９年１月撮影

喉スプレーのＣＭや「ありがとう…感謝」のヒットで知られる演歌歌手、小金沢昇司（こがねざわ・しょうじ＝本名同じ）さんが、１１日に呼吸不全のため神奈川県の医療機関で死去したことが１５日、所属レコード会社から発表された。６５歳だった。２０２０年１１月の酒気帯び運転事件で芸能活動を自粛中に帰らぬ人に。関係者によると、体調不良で入退院を繰り返し、離婚も経験。葬儀は近親者で済ませ、お別れの会は未定という。

年明けの演歌界で八代亜紀さん（享年７３）、冠二郎さん（享年７９）の悲報が相次ぐ中、中年の星〝歌手の小金沢君〟も逝ってしまった。

所属のキングレコードによると、１１日午前２時３０分、息子２人と姉に看取られ死去。複数の関係者によると、１女２男をもうけた妻とは３年ほど前に離婚していたことが訃報が流れたこの日、明らかに。葬儀は故郷の神奈川・大和市の斎場で近親者で営まれたという。

ラーメン店を営む両親の元に生まれ、自身も調理師免許を取得。若いときは地元で有名な不良で、東京・歌舞伎町の飲食店などで働いたが、歌手を目指し演歌界の大御所、北島三郎（８７）の所属事務所社員に。５年ほど付き人兼運転手をした後、１９８８年に「おまえさがして」で歌手デビューした。

結婚した年でもある９２年、スプレー式喉薬「フィニッシュコーワ」のテレビＣＭに出演。ナレーションで「歌手の小金沢君…」と紹介され、口をあけてスプレーする姿で人気に。大柄でワイルドな容貌だが、甘く張りのある歌声で歌謡番組やバラエティーで活躍した。２０１４年には北島の事務所から独立。個人事務所を設立したが、２０年２月に始まったコロナ禍で仕事が激減した。

そんな中、同年１１月に都内で車を運転中にトラックと衝突。道交法違反（酒気帯び運転）の疑いで逮捕された。釈放された際、報道陣を前に謝罪。東京地検から不起訴処分とされたが、この事件を機に芸能活動を自粛、事務所も翌２１年７月に閉鎖した。

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