瀬戸内7県を活動拠点とするSTU48の不動のエース瀧野由美子(25)が卒業することを29日、全国ツアー初日の神戸公演で発表した。結成から6年。グループの垣根を越えてファンの裾野を広げた立役者だった。
公演終盤。マイクを握ると「私、瀧野由美子はSTU48を卒業します」と切り出し、会場からは「エ~」と悲鳴が上がった。「私がアイドルになれたのはSTU48と出会えたことです」とステージ上で涙を浮かべるメンバーと客席のファンに感謝した。
瀧野は17年3月に1期生オーディションに合格。18年1月のデビュー曲「暗闇」でセンターに抜てきされ、5作連続でその座を守った。これまで「暗闇」の発売延期や船上劇場の終了などグループに訪れた逆境を先頭に立って乗り越えてきた。素顔は左右の靴下が違っても気にしない天然キャラで、スポニチのインタビュー取材にも洋服のタグが付いたまま受けたことがあった。大人っぽい見た目とのギャップも人気の一つだった。
大きな転機は昨年。ロシアによるウクライナ侵攻がきっかけで制作された同4月に発表された「花は誰のもの?」のロングヒット。楽曲への支持が広がり、悲願だったミュージックステーションに初出演。年末の民放の大型特番に相次いでもパフォーマンスを披露した。
個人の活動としてもライブ配信サービスで「おひさま」と呼ばれる日向坂46ファンから気に入られ、新規ファンの掘り起こしに成功。初写真集もヒットするなど充実した一年となった。
グループの最大目標として見据えていたのがNHK紅白歌合戦への初出場。関係者は「年末が近づくにつれ、瀧野が鬼気迫るような表情を見せるようになった。大きな手応えを感じていたのは間違いない」と振り返る。だが、紅白出場者が発表された日にグループ名はなかった。瀧野は「無謀だと言われた夢に、手が届きそうなところまで近づけたような気がします。一緒に悔しい!と思ってくれてありがとう」と自身のツイッターに心境をつづっていた。
この日の最後は、自身がセンターを務めたSTU初のオリジナル曲「瀬戸内の声」で締めくくった。卒業時期など詳細は明らかにしなかったが、全国ツアーは9月30日に大阪で行う最終公演まで参加。最後までアイドルとしてペダルを漕ぎ続ける。
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