キスマイが5月にリリースした約4年ぶりのオリジナルアルバム「Synopsis」を携えて、大阪・京セラドーム、東京ドーム、愛知・バンテリンドーム ナゴヤで全7公演を行い、約33万5000人を動員するこのツアー。今回6人は“ゲーム“をコンセプトにしたライブを通して、壮大なストーリーを描いている。
従来のツアー同様、演出やセットリストは二階堂高嗣を中心に構成。最新アルバム「Synopsis」ではメンバー6人それぞれが「今、魅せたいキスマイ」をテーマに1人1曲、プロデュースと監修を担当しており、二階堂は「メンバーのプロデュース曲に関しては僕はタッチしていない。それぞれの世界観があると思うので」と話す。しかし玉森裕太は「ニカは今『タッチしていない』と言ったけど、『俺はこういうふうにしたい』と言ったら、ちゃんと形にして作ってくれた。6人とダンサーさんでガッツリ踊りたいと思っていたんですけど、そこにカッコいい照明をたくさん乗せてくれました」とプロデュース力を称えて二階堂を照れさせた。
キスマイのライブではスパークラーやファイアーボールなどの特効演出が名物となっており、今回のライブの炎の発数は1公演あたり3805発。1曲の間に2895発打つ場面もあり、二階堂は「ちょっとした花火大会ですよね」と笑う。「逆に僕ら見えてるんですかね?」と横尾渉が自分たちの姿が炎に隠れてしまっていないか心配すると、二階堂は「ちゃんと見えてるよ。そこも映像でチェックしてる」と明言した。
また今回のツアーでは、地上からの高さ17mのスーパークレーンを使用。高所恐怖症の二階堂だが、「ドームの一番上のファンの方と目線が同じ。よりファンの方の近くにいたいという気持ちで入れた」とオーディエンスのために取り入れたという。「1人だけドキドキしてます。玉(玉森)とけっこう近い距離なんですけど、玉が手を出してくるんですよ。それも怖い。玉が落ちるんじゃないかって」と自分より玉森を心配して顔をしかめる二階堂に、「そっち!?」とメンバーが一斉にツッコミを入れる場面もあった。玉森は「ニカが怖がってるから、『楽しまないと!』という感じでハイタッチしようと思って」とにっこり話すと、二階堂は「余計なお世話です!」ときっぱり。横尾渉は「そのシーンは、滅多にない僕の歌割りなんですけど、カメラが2人のほうにいってしまう。しかも『悲しいよ』という歌詞なんですよね……2人のやりとりへの『キャー!』という歓声が、僕へのキャーだと思って歌ってます」と哀愁を漂わせた。
ライブ衣装のポイントは、1着あたり約3000個のストーンが手縫いで付けられた8kgのジャケット。メンバーは囲み取材にもこの衣装を着て登場したが、藤ヶ谷太輔は「踊ってるときはアドレナリンが出てるから大丈夫だけど、さっきのフォトセッションときはちょっと……」と重さで腕が上がらない素振りを見せた。
この日は七夕ということで、最後にメンバーそれぞれが願い事を発表した。二階堂は「6人の願いとして、ドームに立ち続けたい。やっぱりこの先もドームに立って、皆さんの前でパフォーマンスし続けたい」と宣言。「個人的な願いは?」と記者に尋ねられると、熟考したうえで「キャンプがしたい」と述べた。千賀健永は「僕もまったく同じで、キスマイとしてドームに立ち続けたい」と二階堂に同意したうえで、美容好きとして「もう1枚の短冊は『今日もみんなが洗顔してくれますように』。夜遅くなっちゃったりすると忘れちゃう人が多いので、絶対に洗顔してください」と促した。玉森は「特に思い浮かばなかったので、来年2つ願い事叶えてください」とマイペースに話す。宮田俊哉は「僕は今年の夏、少しだけ涼しくなりますように。静岡が40℃を超えてるというニュースを見ました。もう皆さんが願ってると思うんですけど、僕が代表して願っておくので、皆さんは好きに願い事を書いてくれて大丈夫です。僕が背負います」と優しさを見せた。横尾は「僕もメンバー、日本の皆さんの思いを込めて、能登半島が復興しますように。復興が遅れちゃってる部分がありますので」と切に願う。最後に藤ヶ谷は「僕の願いは『メンバーの願いがすべて叶いますように』」と話して、会見を締めくくった。
このあとキスマイは9月7、8日にバンテリンドーム ナゴヤ公演を行う。
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