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宮城リョータ役・仲村宗悟「僕のスラムダンクはまだまだ続いていきます」 映画が今月終映 - ORICON NEWS

 昨年12月3日に公開されたアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』(スラムダンク)のトークイベント付き上映会COURT SIDE in THEATER FINALが15日、都内で行われ、宮城リョータ役の仲村宗悟、三井寿役の笠間淳、流川役の神尾晋一郎、桜木花道役の木村昴、赤木憲役の三宅健太、原作・脚本・監督の井上雄彦が登壇した。

『THE FIRST SLAM DUNK』トークイベント付き上映会COURT SIDE in THEATER FINALの様子(C) I.T.PLANNING,INC.(C)2022 SLAM DUNK Film Partners

『THE FIRST SLAM DUNK』トークイベント付き上映会COURT SIDE in THEATER FINALの様子(C) I.T.PLANNING,INC.(C)2022 SLAM DUNK Film Partners

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 最初に舞台上に登壇したキャスト5名は、「公開256日間の異例のロングランを迎えた今の心境」を聞かれると、まずは三宅が「こんなに長く上映しているのは初めてですし、応援してくださってる皆さんの熱意がこんなにも消えないというのは初めての経験で、『感動しました』というような声を聞くたびに、緒を締め直さなきゃいけないなという気持ちです」と感謝。 仲村も「ここまでくると、もう終わってほしくないですよね」と呼びかけ、笠間と神尾が「本当にそうだよね!」と話しを続ける中、木村は「あの…終わらせません!」と宣言し、笑いと共に大きな拍手が鳴り響き、湘北キャスト5人の抜群のチームワークを見せた。

 締めの挨拶では、三宅からは「8/31で一度区切りですが、『THE FIRST SLAM DUNK』の試合はまだまだ続いてますんで、皆さん引き続き31日まで応援の程、よろしくお願いします!」と伝え、続く木村は「このまま皆様と駆け抜けていきたいなと思います。8/31、『野菜の日』ですね。頑張っていきたいと思いますので、最後の最後までお楽しみいただけますと幸いです」と笑いを誘った。

 神尾は「野菜の日に終わるという風な形になってますけども、やっぱり思うのは、バスケの試合なんで、大勢の人で一緒に観るという体験が、今月末までなんだなと思うと寂しい気もする。一緒に観戦する、共通の感覚を楽しむということを、残りの日数も沢山の方と存分に楽しんでいただければと思います」と締めると、笠間は「僕はスラムダンクに出会ってバスケを始めて、そして三井寿に憧れて、そして何の運命か、こういった形で三井を演じさせていただくことになりましたけども、同じように映画を見て、バスケしてみたいと思う小さな子たちであったり、昔やってたけどもう一度バスケしてみるかというような人がたくさんいてくれるといいなと思います」としみじみ。

 そして最後の仲村は、「観て下さった皆様、本当にありがとうございます。そして、キャストの皆、皆で命を懸けて、この作品取り組みました。そしてスタッフの皆様、寝れない日もあったでしょう。本当に心から感謝しております。監督も企画から構想、脚本も書いてくださって、本当にありがとうございます。僕のスラムダンクはまだまだ続いていきます。だからこの言葉で締めさせてください。『行ってくる』」と、各方面への感謝を述べつつ、最後は自身のキャラクターである宮城リョータのセリフで締めくくった。

 声優キャストが降壇すると、続いて井上雄彦監督が登壇、トークイベントの第二幕が始まった。「公開してから心境の変化はありましたか」と質問されると、「公開前はすこしでも良くしたいという気持ちで、ベストを尽くすことだけ考えていた。完成までは、スタッフの皆さんも頑張ってくれる人達だったので、自分も少しでもいいものにしようとしていた。公開後っていうのは、映画は完成したとはいえ、観てもらわないと存在価値もない。お客さんに観てもらって、その人の中に届く、伝わった時にやっと完成するという気持ちなので、伝わってくれるといいなと思いながら過ごしてました」と語った。

 「円盤(DVDやBlu-ray)は出ますか?」という質問に対しては、「出した方がいいですか?」といたずらっぽく問いかけると、場内には今日一番の拍手が鳴り響いた。さらに「出さない人だと思ってるでしょ?」と観客に語りかけ「そんなことないですよ」と続け、拍手はより一層の盛り上がりを見せた。

 時間が迫り、最後に井上雄彦監督から、会場のお客様と配信先で観賞しているお客様へ、「この映画は、スラムダンクという名前のもう一本の樹です。物を作るときに、“予定調和”ってことはしたくない。ただなぞるとか、移し替えるとかはあまりそそられない。それで、この映画もちょっと違う感じになったかなと思います。マンガを描くときに何を大事にしてたかというと、マンガでページをめくった先で驚いてほしい、ワクワクしてほしい、喜んでほしいという気持ちが根っこにあるんですね。同じ気持ちでずっと作ってきました。伝わって完成すると言いましたけど、段々完成しつつあるのかなという感じがしてます。本当にありがとうございます」という感謝で舞台挨拶が終了した。

 同作は、『週刊少年ジャンプ』で1990年42号から1996年27号まで連載していたバスケットボール漫画『SLAM DUNK(スラムダンク)』が原作。湘北高校バスケ部に入部したバスケ初心者の主人公・桜木花道が、チームメイトの流川楓との衝突や強豪校との試合の中で才能を急速に開花させていく姿が描かれている。

 手に汗握る試合の描写やバスケに青春を懸ける登場人物たちが、読者の共感を呼び圧倒的な支持を受け、国内におけるシリーズ累計発行部数は1億2000万部を突破。1993年〜1996年にテレビアニメが全101話放送された。

 新作映画では、監督・脚本を原作者の井上雄彦氏、アニメーション制作は東映アニメーション/ダンデライオンアニメーションスタジオが担当。湘北メンバー5人のボイスキャストは、テレビアニメ版から一新され、宮城リョータ役を仲村宗悟、三井寿役を笠間淳、流川楓役を神尾晋一郎、桜木花道役を木村昴、赤木剛憲役を三宅健太が担当している。

 興収152億4300万円を突破しており、8月31日に上映が終了する。

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