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福原遥×赤楚衛二×山下美月、3人の関係は“B・F・F” 『舞いあがれ!』幼なじみ座談会 - リアルサウンド

 『舞いあがれ!』第15話の最後に大学生になった舞(福原遥)が登場。物語の舞台は2004年に移り、舞が夢への一歩を踏み出していく姿が描かれていく。ヒロインの福原遥とともに登場するのが、幼なじみの貴司を演じる赤楚衛二、久留美を演じる山下美月だ。強い絆で結ばれた幼なじみ3人衆を彼らはどう演じたのか。第4週の放送を前に話を聞いた。(編集部)

福原「会ってすぐに仲良くなれた3人」

ーー東大阪で生まれ育った岩倉舞、梅津貴司、望月久留美を演じる上で最初の壁に立ちはだかってくるのが関西弁だと思いますが、難しかったポイントはどのようなところにありましたか?

赤楚衛二(以下、赤楚):慣れですよね。最初が一番難しくて、半音だったり微妙なイントネーションの違いで意味合いとかニュアンスが変わってきたりで、あとは慣れてきたら……って言いつつも、アドリブはまだまだなので、もうちょっと頑張りたいな。

山下美月(以下、山下):関西弁って最後の一文字を伸ばすんですけど、それが標準語だとあまりないんです。4週目の放送分で「新しいバイトの子ですー」っていうセリフをアドリブで入れてるんですけど、緊張ですごい手汗をかいてたのを覚えています。人生で初めて一文字を伸ばした瞬間。それに慣れるまでに不思議な感覚がありました。

福原遥(以下、福原):私も難しかったですね。イントネーションが合っていたとしても、スピードだったり間のずれ方で関西弁に聞こえなかったりして。

ーーそれではみなさん、アドリブで返すのが目標だと。

赤楚:撮影が終わる頃にはスムーズに返したいというのが目標だよね?

山下:私も。

福原:頑張ろう。

ーーお好み焼き屋「うめづ」で3人が食事をするシーンもありましたが、息の合わせ方というような相談はされたんですか?

赤楚:息を合わせようとしたつもりはないよね?

山下:なかったです。

福原:幼なじみだからこういう感じかなっていう会話のやり取りもなくて。会ってすぐに仲良くなれて、そのままの3人の雰囲気で会話をしたら。

赤楚:しっくりきたよね。

ーー第3週まで描かれていたそれぞれのキャラクターを第4週からみなさんが大人になった姿を演じることになります。

福原:大人になって変わったようには見せたくないというか。(浅田)芭路ちゃんが演じてくれた舞ちゃんをそのままやりたかったので、芭路ちゃんが撮影している現場に見学に行ったり、癖を真似してみたり、喋るスピードをゆっくりにしてみたりしていました。

ーー福原さんは浅田芭路さんの演技をどのように見ていますか?

福原:芭路さんは……芭路さん(笑)。でも、芭路さんって言いたくなるくらい、舞ちゃんの繊細な感情を全部引き出して表現しているので、私も虜になっちゃうくらい、現場で見ていても素晴らしくて。芭路ちゃんが作ってくれた舞ちゃんの魅力を引き継げるように頑張りたいという思いです。芭路ちゃんは現場に行くといつも「福原さん!」って言ってハグをしてくれるんです。それが嬉し過ぎて行くみたいな(笑)。

ーー赤楚さんはいかがですか?

赤楚:僕はあまり現場に行けず、リハーサルを少しだけ見れた瞬間があって、その時に聞いた「すごいなぁ」のイントネーションは真似できるかなと思い、そんな細かいところを取り入れたりはしています。大まかには貴司の柔らかさ、優しさみたいな部分は変わらず演じたいと思っていました。

山下:私は、久留美の幼少期を演じる大野さきちゃんの演技に涙が止まらなくて。8歳でお母ちゃんがいなくなってしまい、お父ちゃんも仕事を辞めてしまって、学校でも孤立してしまって。つらいはずなのにでも頑張っているお芝居を観て、なんてかっこよくて逞しい子なんだろうと思ったんです。その力強さみたいなものは小さい時から彼女に感じたので、大学生になって自分でもアルバイトでお金を稼げるようになり、お父ちゃんを支えようという気持ちがより強くなったと思うし、中高を通して母性みたいなものが彼女の中に芽生えるだろうなというのを感じました。幼なじみ3人の中ではしっかりものでいられるキャラというのは意識しています。

山下「遥ちゃんの笑顔を見たら幸せな気持ちになる」

ーー以前、制作統括の熊野律時さんがインタビューの中で「福原さんが真ん中にいて温かな陽だまりができている、一緒に集まってニコニコお茶を飲んでいるような、そんなイメージ、空気感」と話していました。赤楚さんと山下さんは実際に現場にいて福原さんの佇まいをどのように感じていますか?

赤楚:会った瞬間に構えなくていいというのはありましたね。自分の持っている“嫌な気持ち”が浄化されるような。撮影は大変だろうけど、つらい顔一つ見せず、笑顔でいてくれて。頼もしさ、力強さも感じます。

山下:台本を初めていただいた時に、なんとなく自分の中で舞ちゃんはこんな子っていうイメージを膨らませていたんですけど、一緒にお芝居をした瞬間から「舞ちゃんだ!」ってなるくらい、本当にそのままの感じだったんです。温かくて、座長としてついていきたくもなるし、支えたくもなる。1日の始まりに遥ちゃんの笑顔を見たら、朝ドラの視聴者の方々は幸せな気持ちになると思うから、朝ドラのヒロインに、座長になってくれてよかったなって思います。

福原:2人がいつも現場で楽しく話しかけてくれたり、支えてくれているお陰なので感謝ですね。

ーー福原さんから見た、それぞれの役と比べた赤楚さん、山下さんのイメージはいかがですか?

福原:貴司くんと赤楚くんはそのまんまというか。生き方は全然違うにしても、本当にこんな優しい人っているんだっていうくらい、いつも笑顔で話しかけてくれるのに支えられています。これは私から一方通行かもしれないんですけど、美月ちゃんは本当の幼なじみのように、久留美ちゃんと舞ちゃんの親友関係と同じように思っていて、いろいろお話できるし、安心する存在で。久留美ちゃんって舞ちゃんのことを支えてくれたり、背中を押してくれる女の子ですけど、美月ちゃんも一緒で、この間『舞いあがれ!』の放送が始まる直前にプレゼントとお手紙をくれたんですよ。その手紙に私は涙、涙で泣いてしまって……。台本にも挟んでいて。改めて美月ちゃんの存在に支えられていることを実感して、勝手にですけど大切な友達ができたなって思っています。

山下:嬉しい!

ーーそれぞれが演じている役と実際の自身の幼少期と比べて似ている部分があったりもしますか?

福原:私は家族にもリンクすると言われます。このお仕事を始めたのが小学1年生で、その時は、スタッフさんの目とかも見れなくて、人見知り過ぎてずっと母の後ろにいるみたいな感じだったから。舞ちゃんと同じでなかなか意見が言えなかったり、仲良くなるまでは人見知りしちゃう子供だったんですけど、心の内側はすごく活発で、外に出ると遊びたいという感じだったんです。『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』(NHK  Eテレ)の現場では、スタッフさんが収録の始まる何か月も前から打ち解けられるようにゲームやレッスンを毎週NHKでしていただいたりして、環境に恵まれていました。まいんという役は自分のそのまんまですね。

赤楚:僕は似てないですね。

一同:ははは(笑)。

赤楚:どちらかと言えば、一太に近いんじゃないかな。森林公園を冒険したり、駆け回っているような野生児だったので、貴司くんみたいな幼少期ではなかったですね。

福原:今はリンクしてるもんね。

赤楚:アクティブな上に「俺が!」っていうタイプだったのが、年齢を重ねて今の状態になったから。

福原:内側の部分は活発なのを感じる。

山下:少年だよね。

赤楚:少年かな? それ、どこ行っても言われるな。

山下:私も人見知りで、全然喋れなくて、写真を見返しても笑顔の写真が全然ないんです。人の目が見れないタイプ。一人っ子だった分、小学校に上がってからはお母さん、お父さんに喜んでもらいたい一心で、テストでいい点を取ろうとか運動会で頑張ろうとか、両親に喜んでほしいというのは今でもそうですけど、そういう気持ちがあったから。久留美ちゃんもお父さんのことが好きで喜ばせてあげたい女の子だから、自分とリンクしてるなと思います。

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