米国のゲームスタジオ、Annapurna Interactiveが7月19日(日本時間)に発売したアドベンチャーゲーム「Stray」が注目を集めている。Twitterでは「猫の理解度高すぎ」「プレイしていると猫の気持ちが分かる」などと話題に。Google検索数などを基に流行のワードを分析する「Googleトレンド」によれば、「Stray」という語は19日だけで5万回以上検索されたという。
Strayは迷い猫になって、科学技術が発達した“サイバーパンク”な街を探索できるゲームだ。プレイヤーは猫としてネオン街や路地裏を歩き回り、ドローンと協力したり、住民たちと触れ合ったりして、街の謎に迫っていく。
対応ハードはPlayStation 4/PlayStation 5/Windows。PS4/PS5は19日に、Windows版はPCゲーム販売プラットフォーム「Steam」で20日に発売した。価格はPS4/PS5版が3520円、Windows版が3500円。
注目を集めているのは、猫の動きの再現度だ。例えば、ゲーム内の猫が小走りするときのシーンや、猫同士がじゃれあうときのシーンなどを抜き出した映像がTwitterで「本物っぽい」と話題に。中には、現実の猫がゲーム内の猫を本物だと思ってじゃれる様子を撮影し、投稿する人も出ている。
プレイヤーに猫の存在を感じさせるような機能も注目を集めている。Strayは、ゲーム内の猫が爪を研いだり、居眠りしたりしたとき、コントローラーを振動させて寝息や感触を再現する機能を備えている。これも「猫が身近にいる感じがする」と話題だ。
一連の表現や機能が実現した背景には、ゲームの開発体制があるとみられる。制作を手掛けたBlueTwelve Studioは「少数精鋭で、クリエイターよりも猫の数が多いチーム」とうたうクリエイター集団だ。
BlueTwelve Studioはゲームに登場する猫の3Dモデルやアニメーションを制作するに当たって、メンバーの愛猫たちを参考にしたとしている。例えばプレイヤーが操作する猫の見た目は、メンバーの飼い猫「マートー」がモデルという。
BlueTwelve Studioはゲームのリリースと発売後の評価を受け「このゲームにはたくさんの労力と魂が込められている。私たちはチームをとても誇りに思っている」とコメント。メンバーや、メンバーが飼っている猫の画像を公開している。
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