前代未聞のドラマ「天国と地獄」最終回を観る前にこれだけは心に留めておいてほしい - 現代ビジネス

物語の全容がいよいよ明らかに

難解なパズルのようだった物語の全容がいよいよ明らかになる。TBS「天国と地獄〜サイコな2人〜」（日曜午後9時）は3月21日が最終話(全10話)。そこで復習と予習を試みたい。なお、考察を含むため、予断を持たずに最終話をご覧になりたい方はお読みにならないでほしい。

第1話で入れ替わった警視庁刑事・望月彩子（綾瀬はるか、35）と、コ・アース社前社長の日高陽斗（高橋一生、40）の魂が、第9話で元に戻ったのはご存じの通り。

TBS『日曜劇場　天国と地獄～サイコな2人～』HPより

一方、日高の二卵性双生児の兄・東朔也（迫田孝也、43）は奄美大島に向かうフェリーの船中で他界した。遺品の1つが、財布の中のSDカードだった。一体、何が記憶されているのか。

それは映像にほかならない。第1話での最初の犯行、パチンコ会社社長・田所仁志殺しの現場から、防犯カメラの映像を収めたSDカードが消えている。遺品はこれと見て間違いない。

では、どうして東はSDカードを捨てなかったのかというと、日高を守る切り札だと考えたからだろう。第1の犯行現場には日高も行き、証拠隠滅を図った。だが、それは東がSDカードを抜き取り、防犯カメラが無意味なものになった後のこと。SDカードの映像は東の単独犯行を証明する証拠になる。

これを捜査陣が押収できていないとしたら、持っているのは彩子の同居人で便利屋の陸（柄本佑、34）である。東の旅に同行し、日高と彩子の逮捕劇の間は東の遺体に寄り添っていたからだ。

おそらく捜査陣はSDカードを押収できなかった。陸も提出していない。日高が最終回で起訴されているからだ。予告映像で日高は法廷に立っている。一方で彩子のほうは容疑が晴れ、日高を無実にしようと動くが、決め手に欠く。陸がSDカードをどう扱うかによって日高の運命が決するだろう。

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